プレスリリース

Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2の認証サービスを開始

2022年6月29日

Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2は、マルチユーザーのサポートと電力管理の改善により、無線ネットワークの効率、カバレッジ、容量を最適化するWi-Fiの新バージョンです。DEKRAのマラガ(スペイン)と深圳(中国)のラボでは、Wi-Fi CERTIFIED 6認証プログラムに基づく試験および認証サービスの提供を始めました。

スペインのマラガと中国の深圳にあるWi-Fi® Authorized Test Labs(ATL)は、Wi-Fi CERTIFIED 6™ Release 2(R2)に準拠した認証試験を行うために、Wi-Fi Allianceから認定されました。このWi-Fi 6の新バージョンでは、よりスムーズなストリーミングサービスやビデオ会議、より高速なアップロード、より信頼性の高いゲーム体験などを可能にする新機能が追加されています。さらに、Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2では、企業、産業、モノのインターネット(IoT)アプリケーションに有益な電力効率の分野における電力管理の改善が加えられています。
DEKRAの製品テスト部門の技術サービス管理担当上級副社長兼技術責任者のThomas Jägerは次のように述べています。「Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2の追加により、Wi-Fi Authorized Test Labとしての認証範囲を拡大できることを嬉しく思います。このアップデートには、特に複数のIoTデバイスが接続され、同時にデータのストリーミング、共有、アップロードを行う企業、住宅、大規模な公共環境で使用されるような高密度無線ネットワークに対する顕著な改善点が含まれています。したがって、社会に有望な利益をもたらし、イノベーションを促進します。」
Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2では、マルチユーザーMIMO(multiple input, multiple output)技術が追加され、ユーザーが無線ネットワークに同時にアクセスできるようになると同時に、ビデオ会議、ライブストリーミング、文書のアップロードなど、アップリンク容量が大きいアプリケーションの使用時にネットワークトラフィックの渋滞を回避してネットワークパフォーマンスを改善し遅延を低減することが可能になります。
Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2では、電源管理も大きく改善されました。このバージョンでは、スリープ時間モードの延長やパワーセーブなど、電力消費を制御する可能性が拡張されています。これらの新機能は、スマートホーム、スマートシティ、産業用IoT(IIoT)環境にとって有益です。また、Wi-Fi 6がサポートするすべての帯域(2.4GHz、5GHz、6GHz)に適用されます。
DEKRAの製品認証部門のビジネスライン・コネクティビティの副社長、Juan Carlos Moraは述べています。「今日、社会のコミュニケーション、仕事、生活のあり方を考えると、IoTデバイスをいつでも、どこでも、一日中、シームレスに接続しながら使えるようにすることが強く求められています。Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2のユースケースは、そのような方向性を持っています。DEKRAでは、マラガと深圳にあるラボで、Wi-Fi CERTIFIED 6 Release 2の新機能と仕様に従って製品を試験・認証することでメーカーをサポートしています。」